ポリリンプラチナホワイトニングはじめました
今年のはじめに参加したポリリンプラチナホワイトニングのセミナー…その後ポリリンプラチナホワイトニングの薬剤と専用の照射器を購入して、ホワイトニングを希望されていた患者様何人かにモニターをお願いして、いろいろ試してきました。
ポリリンプラチナホワイトニングの特徴は以下の通り…
その他ポリリンプラチナホワイトニングについては、こちらを参照ください…(笑)
ちなみにポリリン3Dホワイトニングは一世代前のポリリン酸ホワイトニングで、ポリリンプラチナホワイトニングが最新のポリリン酸ホワイトニングとなります(平成27年7月現在)。
ホワイトニングには、自宅でマウスピースにホワイトニングジェルを入れて睡眠中などに行うホームホワイトニングと、診療室で専用の照射器を使って行うオフィスホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングに関してはいろいろな材料があり、アメリカなどから輸入して使っているものが多いですね。ただ、睡眠中にマウスピースに薬液を入れて寝るのが苦手という方も多く、診療室で短時間でホワイトニング効果が得られるオフィスホワイトニングを希望される患者様が多いです。
そのニーズに応えて、以前に某ホワイトニングセミナーに参加して、そのホワイトニング材料と専用照射器を購入してオフィスホワイトニングを試していたのですが…う〜ん、いい結果が出にくい…ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの併用(デュアルホワイトニングと言います)ならそれなりの結果が出るのですが、オフィスホワイトイング単独では効果が少なく、従ってこの薬剤でお会計を頂いてオフィスホワイトニングを行うのが難しいという感じだったのです。
そんな話を知り合いの先生にしたところ「ポリリン酸ホワイトニングはなかなかいいよ」とのアドバイスを頂き、さっそくホワイトニングを担当しているむらまつ歯科の衛生士さんと一緒に東京で行われたポリリンプラチナホワイトニングセミナーを受講した次第です。
セミナーの詳しい話を省略しますが、一番興味があるのは「本当に歯が白くなるのか?」と「ポリリンプラチナホワイトニングの欠点」です。こればっかりは実際に使ってみないとわからないので、まずはポリリンプラチナホワイトニングの材料と専用照射器を一式買いそろえて(今まで使っていた照射器は使えないので)、ポリリンプラチナホワイトニングの詳しいお話と材料の効果や欠点を知りたいのでとご説明して、何人かの患者様にモニターになって頂きました。
実際使ってみると、これがなかなか面白い…確かに今までのオフィスホワイトニングと比べると、白くなりやすいです。人工的な白さではなくて、歯の色調を生かした白さなのでとても自然な感じです。そしてポリリンプラチナホワイトニングは、専用の照射器を使わないと効果は出にくいです(古い照射器でも試してみましたがほとんど白くなりませんでした) 。
ただ、やはりと言いますか…欠点もあります。一番の問題点は「歯が凍みる」という点です。確かに今までのオフィスホワイトニングに比べると凍みにくくなっていますが、それでも凍みる方はいらっしゃいます。これは個人差があって、全然凍みない方もいれば、8分照射を4回行ったくらいで違和感を感じる方もいらっしゃいます。また初回4セットのポリリンプラチナホワイトニングを行った患者様の何人かは、次の日に若干の違和感を感じる事もわかりました。その症状はすべて1日後には消失しています。凍みない方は続けてオフィスホワイトニングができるので歯が白くなるスピードも速いですね。
また、「白さの後戻り」もあります。ホワイトニング前の状態に戻る事はありませんが、診療室でホワイトニング後に鏡で確認して頂いた白さと、次の日に自宅の鏡で見る白さに若干ギャップが出る事もあります。白くなる過程に「若干の後戻り」も含まれているという事ですね。
ホワイトニングの効果にも個人差があり、8分照射を4セットを2回行っただけでかなり白くなり「これで十分!」とホワイトニングを終了される方もいれば、目標の白さに届くまで多少時間のかかる方もいらっしゃいます。沢山の方にモニターになって頂いたおかげで、ポリリンプラチナホワイトニングの特徴がだいぶわかった気がします。
ポリリンプラチナホワイトニングのカタログやサンプル写真に、ホワイトニング前後の写真が掲載されていますが、それはそれで参考にはなりますが、実際にポリリンプラチナホワイトニングを受けられた方が何回ですべてあの白さになるのかはコメントが難しいでしね。歯の色の基準はA3と言われる色調で、だいたいのホワイトニングはA3もしくはA2スタートとなります。最初の目標はA1なのですが、実際に自分の歯がA3からA1に変わると、ホワイトニングとしては満足という方が多いです。A1以上に白くなるには回数がかかると思われ、自宅でのホームホワイトニングを併用する事をオススメします。ただ、あまり白くなりすぎるとちょっと歯の色だけ浮いてしまう事もあります。
下の写真はだいぶ前にスタッフの女の子でホワイトニングのテストをした時のものです。1本だけ黄色く見える右の歯は仮歯で、色はA3です。ホワイトニング前はすべての歯がこのA3と同じ色でした。ホワイトニング終了時にはホワイトニング効果がない人工の仮歯と、ホワイトニング効果のある自分の天然の歯との色の違いはこんな感じ…自分の歯の色はA1くらいになっていて、A1とA3の色の違いもこんな感じで見えます。
これは上だけホワイトニングして、ホワイトニングをしていない下の歯との違いを比べた写真…下の歯はA3で、上はA1くらいだったかな?
ホワイトニングのゴールというのはそれぞれ違うもので、「最近ちょっと歯が黄色くなった気がするからちょっとだけ白くしたい」という方もいらっしゃれば、「ウエディングドレスと同じくらい白くしたい」という方も…それに歯の質やホワイトニング時の凍み具合によって効果は変わってきますから、セラミックの差し歯のように「この形状でこの色になります」とご提案しにくいのがホワイトニングです。
そこで、
まずはカウンセリングから…全体の歯のチェックや歯石やプラーク、ステイン(茶渋など)をきちんと除去する。ポリリンプラチナホワイトニングの特徴や欠点などの説明…
初回のお試しポリリンプラチナホワイトニングは、1時間の背術で9.900円(税込)
次から1時間で15.400円(税込)…その後のポリリンプラチナホワイトニングは、患者様の目標の白さによって回数が変わるかと思います。
ホワイトニングは白さの後戻りもあり、いい状態をキープするには年1回くらいのタッチアップと言われる定期的なショートホワイトニングが必要となります。
以上、ポリリンプラチナホワイトニングについて、欠点も踏まえていろいろ書いてみました。ホワイトニング特有の欠点もありますが、今までの材料に比べると格段にいい材料だと思います。担当スタッフも自分でポリリンプラチナホワイトニングを試してみて「これくらいの回数で白さはこんな感じ、凍みるってこんな感じ、長時間この姿勢はつらい」などいろいろわかってきたところです。
ホワイトニングの薬剤の進歩は目覚ましく、それこそ10年以上前のシステムに比べると格段に改善されています。今後も新しいシステムが出て来るかと思いますが、いろいろな情報を仕入れつつ少しでも患者様の負担が少ないホワイトニングができればと思っています。